円山公園・長楽寺

京都市東山区にある円山公園とその周辺を歩いてみました。

○円山公園
   円山公園は八坂神社の境内から東に向かって広がっています。もともとは八坂神社や安養
寺、長楽寺の境内だった場所を、1886年に公園として整備したものです。広さは約10万平方
メートル。園内には野外音楽堂などがあります(2002年11月16日撮影)。
 下は雪の日の円山公園(2003年12月20日撮影)。
       
○長楽寺

円山公園横から続く参道

坂の上に本堂が

本堂横の鐘楼

いい色です

相阿弥作の園池

高い所からは京都市街が
  (2002年11月16日撮影)
   長楽寺は、805年に桓武天皇の勅命によって最澄が開基として創建した、もとは比叡山
延暦寺の別院。その後、鎌倉時代の初期に浄土宗、室町時代初期に時宗の寺となり、現在
に至っています。また、長楽寺は、もとは広大な境内を持っていたのですが、江戸時代の
大谷祖廟建設と明治に入ってからの円山公園整備で境内のほとんどを失っています。
 長楽寺の背後にそびえる長楽寺山は東山三十六峰の中心で、山頂には征夷大将軍・
坂上田村麻呂の塚が祀られています。現在は、京都でも随一の人気を誇る展望スポット
「将軍塚」と言った方が分かりやすいかも。
       
○その他


大雲院祇園閣

 大雲院は、正親町天皇の勅命を受けた浄土宗の僧・貞安が、織田信長・信忠の菩提を弔う
ために1587年に建立した寺です。最初は烏丸御池にあったそうなのですが、1590年に豊臣
秀吉の命を受けて下京区寺町通四条に移築され、さらに1973年に円山公園南側(高台寺の
近く)に移転しました。
 写真の祇園閣は、高さ36メートル。祇園祭の山鉾をモチーフにした外観です。これは、大倉
財閥の創始者・大倉喜八郎の別荘の一部として昭和初期に完成したものです。当初、大倉
氏は”銅閣”として作ろうとしたらしいですが・・・。その後、一旦は高島屋の手に渡り、高島屋
拡張でここに移ってきた大雲院の持ち物となりました。

 

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