龍安寺

 龍安寺は、もとは徳大寺家の別荘だったものを、1450年に細川勝元が譲り受けて寺地とし、禅寺として創建したもの。応仁
の乱や江戸時代(1797年)の火災で元々の方丈などは焼失していて、現在ある方丈は西源院から移築したものです。
 この寺には有名な枯山水の庭園「虎の子渡しの庭」や銭形のつくばいがあります。また、境内全体が深い緑に覆われてい
て、非常に落ち着いた空気が流れています。ここも世界遺産に登録されています。

徳大寺家が作った鏡容池

庫裡へと続く階段

庫裡と棟続き・方丈の内部

方丈は国の重要文化財

方丈の南側が石庭

作者不詳なのだそうです
室町時代末期の作とみられています
石の配置に妙味があります

思うところは人それぞれ・・・
 「虎の子渡しの庭」は、石の配置から「七・五・三の庭」ともいわれるそうです。室町時代末期の作(作者や時期には諸説ある
ようです)といわれています。合計15個ある石のどれか1つがどの角度(上は除く)で見ても必ず隠れるように配置されていて、
虎が子供を隠す姿のようだ、というのが庭の名前のいわれのようです。
 それから、一見平らに見えて、実は排水機能を備えるために若干傾斜がついていたり(土塀も勾配がついています)。塀
も若干傾斜があったり。何と言っても、どの角度がベストショットなのか・・・それは実物を見て自分で決めましょう。
これ自体はレプリカ
方丈の北東側に「つくばい」

 左の「知足のつくばい」は、水戸光圀(水戸黄門)が寄進し
たと伝えられているもの。方丈の北東にある茶室蔵六庵(非
公開)ともども、本物は非公開で、方丈裏手で見ることが出
来るのはレプリカです。禅の格言「吾唯知足」(われただ足る
を知る/足るを知る人は貧しいといえども即ち富めり、という
意味)が刻まれています。


境内は緑豊か

 

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