那賀郡岩出町にある根来寺は、和歌山県の代表的な桜の名所の1つで、境内や周辺に
合計約5,000本もの桜があります。
真言宗の寺で、1126年に創建された後、室町時代末期には紀北から泉南(今の大阪府
南部)を支配する一大勢力となりました。根来衆などと呼ばれる僧兵集団を持ち、鉄砲隊も
持っていたようですから、相当なものだったようです。しかし、1585年に豊臣秀吉に攻め滅
ぼされほとんどの建物は焼失しました。
そうした中にあって、国宝の大塔(多宝塔:1496年建立)はかろうじて残り、大伝法堂など
も再建されました。
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